老犬の体調不良④貧血が進み、今後の方針を決める

溶結性貧血 犬 病気

もうすぐ15歳のもみが体調を崩して数日。

薬を飲んでいるものの、明らかに体調は悪化していました。
息切れは激しく、口の粘膜の色も白い。ご飯もほとんど食べず散歩にも行きたがりませんでした。

また、もみは疲れるとたれ目になるのですが、このころから手術が終わって2週間ほどまでの約1か月たれ目になっていました。

溶血性貧血の進行を抑えるためにステロイドなどを飲み始めて約3日。
再度、診察と血液検査をしてもらいました。

結果、貧血が進行していた

もみが体調不良になって最初の病院での血液検査では、ヘマトクリット値が26%くらいでした。

その後、検査をするたびに2〜3%下がっていくという状況です。

ステロイドを飲むことでその数値が維持、もしくは改善すれば治療の方針は間違っていないことになります。

ただ、この日の検査で20%を切っていることが判明。
これでも、数値の下がり方は緩やかな方とのことでした。重症な場合は1日で10%くらい下がってしまうこともあるそうです。

息切れはこの貧血が原因です。
もみも口の粘膜が白く、運動をしていないのに息が切れている状態になっていました。
溶結性貧血 犬

先生の顔は厳しいものになっていました。
このまま進行するのであれば、薬では改善は見込めない可能性が高い。

非常に難しい状況で、確実な判断はできないが手術をするのであれば今を逃すと体力的に難しくなる。という判断でした。

手術というのは、もみの背中にある脂肪腫と「思われるもの」の切除です。

副腎にも腫瘍があるが色々な検査の結果、悪さをしているものの可能性として高いのは背中の脂肪腫の可能性の方が高いだろうとのこと。

ただ、原因が確定していないので、手術で必ず良くなるとも言えない。
苦しい大変な思いをさせてまで手術をさせたくないというのであれば緩和処置になる。

手術する場合は、かなり大きな塊なので背中の筋肉ごと切除して足りない皮膚を別の箇所から移植するか
蛇腹状に切れ込みを入れて伸ばして縫うかということになるとのこと。

手術後の傷の範囲も大きくなるそうです。

また、現在の貧血の数値では非常にまずいので、手術前と手術中に輸血が必要になるようです。

恥ずかしながら、動物にも輸血ということができることを初めて知って驚きました。
ドナーになってくれる子がいることに頭が下がる思いです。

手術の決断

普段、病院は緊張するのでずっと立っているもみがたっていられないということも衝撃でした。
入院前 もみ

私たち二人と、実家で数年もみの世話をしてくれていた母と相談し、
体力が残っているうちに手術をしようとということに決めました。

年齢のことや体調悪そうにしているもみを見ていたので、これ以上大変な思いをさせるのはどうなのかとも悩みました。

ただ、いよいよ厳しいのではと考えていた私は、様々なことを調べていく中で、いくつかのワンコの闘病ブログに出会いました。

そのブログは同じく大型犬の溶血性貧血から回復したという内容でした。
同じような症状、同じような不安を持つ中、その子はお薬で寛解し、その後も何年も元気に過ごしていました。

飼い主さんは「同じ症状で悩んでブログを見にきている人が多い。悲しい結果になる子も多いが、このように改善することもあるので諦めないでほしい」とおっしゃっていました。

その他にも、「これが人間だったら、このまま手術しないなんて選択肢は生まれないはず」とおっしゃっている方もいました。

とても励まされました。

もちろん、諦めずに治療している最中に急なことでということ(もみの体調が悪くなってから、これを一番恐れていました)や、原因がわかっていて手の施しようがないのであれば悲しい決断をせざるを得ない場合もあると思います。

ただ、「今ならなんとかなるかもしれない」という可能性がるのであればそれにかけるのも良いのではないかと。

また、私たち夫婦の中では、この大きな脂肪腫を背中に背負ったまま亡くなってしまうのも抵抗がありました。
(実は、今年の冬に切除手術を依頼する予定だった矢先の出来事なのです)

急ではありますが、手術に向けての検査や体調の調整などのため、その日から入院となりました。

手術する前に体調が悪化して病院から電話がかかってきたらどうしよう。と、手術日まで気が気じゃない日を過ごしました。

次回、入院から手術のお話。

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