老犬の体調不良⑨ 【湿潤療法】浸出液も多すぎれば悪影響の場合もある?!

病気

※こちらの記事は傷口の画像があります。苦手な方はご覧にならないようお願いいたします。

血管肉腫の切除後、縫合が取れてしまい開いた大きな皮膚欠損の治療を続けています。

手術後は、「湿潤療法(ラップ療法」という患部から出てくる浸出液を閉じ込めて湿った状態で治す方法で経過を見ていました。

湿潤療法はできる限り浸出液を皮膚に維持させることで治りを促すというもので、3日〜1週間くらいは包帯を変えずに過ごした方が良いということでした。

湿潤療法(ラップ療法)で発生した問題2つ

湿潤治療で様子を見ている中、退院から10日ほどたったころに気になる点が出てきました。

①傷の保護のために巻いた固い包帯が腕に食い込み、腕の関節部分に裂傷が起きてしまった。
②欠損部分から出てくる浸出液によって、傷以外の皮膚が炎症を起こしてしまった。

①については、必要のない箇所に傷を作ってしまい、それに気づくのが遅れたため少し深めの傷になってしまいました。

ラップがずれやすいため、傷をしっかり保護するには少しきつめに巻く必要があったため仕方のないことではあります。

それでも、もみに非常に申し訳ない、もっとよく見ていればと夫婦で後悔しています。

②については、傷口を含めてラップをぐるっと体をひと巻きしていたため「浸出液が傷口以外のところにも常についている」という状況になってしまったことが原因と思われます。

浸出液が傷以外のところに付着し続けることで、正常な皮膚に炎症が起こり肌荒れと抜け毛が発生していました。

手術用に毛を刈ったところ以外も毛が抜けて肌が見えている状況になっています。

その時の傷の様子はこちらの記事で紹介しています。
老犬の体調不良:番外編(傷口写真あり)

あまりの皮膚環境の悪さに、再度入院し傷の保護は薬飲みでラップや包帯をなしで過ごさせてみましょうということになりました。

ただ、これが妻にとっては衝撃的で皮膚がない部分が丸っと出ている状態で過ごす…???となっていました。

そのため早い段階で退院をお願いし、自宅でケアをする方法にしていただきました。(ご無理を言って申し訳ないです)

その際は、ラップを傷のサイズ程度にして貼り付ける→クッション性のある包帯を巻く→包帯で保護するという方法にしていました。
皮膚欠損 ケア

しかし、本当にこの方法しかないのか、もみの体力があるうちに治すことができるのかと心配性の妻は、皮膚についてまたしてもグーグルさんを頼りにあれこれ情報を探しました。

傷口以外に影響のない湿潤療法を探す

あれこれ調べていくうちに、ある病院のサイトを見つけ湿潤療法にもいろいろな方法があり、傷の部分以外に影響の少ない方法がありそうでした。

数日悩んだもののより良い方法があるのであればと思い、メールで相談後に尋ねてみることにしました。

自宅からは少し遠い病院だったのですが、メールでも相談を受け付けてくださるということで写真とともに相談をさせていただきました。

その際に教えていただいたのが「ズイコウパッド」というドレッシング材と呼ばれるものを使用する方法です。

同じく湿潤療法ではあるのですが、ズイコウパッドの場合はズイコウパッドが浸出液を適度に吸収してくれて患部を保湿しつつ患部以外は乾いた状態を保つことができます。

そのため、もみのように浸出液が多い場合にも有効なようです。

こちらはラップ療法のように数日に1回の交換ではなく、1日2回パッドを交換することで浸出液を適度な状態にする必要があります。

そのため、病院ではなく毎日自分たちで交換します。

こちらの方法に変えてから目に見えて変化したのが、傷の周りの皮膚の様子でした。

最初にラップ療法から変えた際は、傷口の周りの皮膚が水分でふやけたような感じになっていました。
犬 皮膚欠損

ズイコウパッドを使用したケア方法に変えてから1週間ほどの傷口の様子。
皮膚欠損

ズイコウパッドに変えてからは通常の皮膚のように乾いた状態になっていました。

もちろん治療については以前の病院が悪いなどというわけではありません。
あくまで「より良い治療法がないか」を検討したということです。

次回、皮膚の専門医による皮膚欠損部分の診察の話。

クラウドファンディングご支援のお願い

現在、クラウドファンディングでご支援をお願いしております。
詳しくはこちらの記事かREADY FORの記事をご確認ください。
むぎゆき日記:老犬の体調不良:番外編 クラウドファンディングのご支援のお願い(傷口写真あり)

READY FOR:血管肉腫の治療費の支援お願いします。

SNSでの拡散のご協力をいただけますと幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました