もみの溶結性貧血の原因と思われるできものの切除手術をして数日、入院中のもみの様子はあまりよくなっているようには思えませんでした。
副腎にある腫瘍が原因だったのか…傷が治らないと次の手術はできないし…と不安でしたが
手術から3日、ようやく血液検査の結果が安定しだしました。
あと1日たって貧血の数値が良くならなければ再度輸血を行う予定でしたが、
ぎりぎりのところで数値の下降が止まりました。
あくまで上昇ではなく、「止まった」ではありますが悪くなるのが止まったということが本当にうれしかったです。
貧血の数値
貧血の数値は血液検査の中の「ヘマトクリット」という項目をメインにみていました。
(もちろん、様々な数値の兼ね合いがあるので、ヘマトクリットだけで判断はできないと思われます)
ヘマトクリットが通常は31~61%です。
もみは、今回の症状が出たときの初診で26%と中度の貧血でした。
また、入院と手術を決定したときは17%、手術前日は14%と重度の貧血状態でした。
手術前日に輸血したのですが、この数値がほとんど上がらなかったのも不安要素の一つでした。
輸血をすると一時的とはいえ、20%~24%くらいまで上がると想定されていたのですが、それが上がらず14%前後を維持していました。
つまり、輸血で貧血の度合いが良くなるのではなく維持できる程度だったことになります。
手術後3日目、次の輸血を目前にしてなんとは数値の下降が止まったため、3回目の輸血はやらずに様子を見ることにしました。
そこから、数日間かけてなんとか貧血の度合いを見るヘマトクリットの数値の維持、上昇が始まりました。
ここでやっと手術したことでもみの体が良い方向に向かっていることがわかり、ものすごくほっとしたのを覚えています。
なかなか息切れも治らずですが、自分たちの手からおやつを食べてくれています。
切除した脂肪腫の生検結果
もみの背中から切除した脂肪腫は、生検に出していただきました。
検査機関に出すため、結果が出るまでは数日かかりました。
結果は、「血管肉腫」
想定していた最悪のものでした。
先生も苦い顔をされていたのを覚えています。
先生から伺ったり、自分で調べてみた結果、血管肉腫は症状が出てから2か月以内に亡くなる子が多いようでした。
ただ、今回切除した血管肉腫は取り残しがない状態で切除できている可能性が高いという診断ももらいました。
(生検でここまでわかるのがすごいですよね)
切除後の皮膚が欠損した部分は、「メッシュ法」という、足りない皮膚を周りから寄せて、突っ張る部分の皮膚に複数の穴をあけて広げる方法をとりました。
血管肉腫はがんなので、本来であれば抗がん剤治療も検討する必要がありますが、
副腎にある腫れに不安は残るものの、取り急ぎは手術後の傷を治すことに集中します。
入院中のトイレ事情
入院中はずっとICUで過ごし、あまり自分で立つことはなかったそうですがトイレの時は立ち上がってすることはできていたとのことでした。
私が面会に行っていたときは立つところを見たことはなかったのですが「本気を出せば立てる」という感じのようです。
その際、「その場でトイレすることを覚えてしまって、今までのようにトイレやお外までトイレが我慢できなくなるかもしれない。」と言われました。
もみは普段、自宅玄関にあるトイレシート、もしくは外で排泄するタイプなので、そこまでもたない可能性は十分あるなと思いました。
また、傷の影響でどこまで不自由になるのかも想像できなかったので、犬の介護についても調べ始めました。
退院までの2週間
手術から1週間ほどの面会時、もみがゆっくりと歩いて出てきたときは感動したのを覚えています。
切除した傷がある右前脚がパンパンに腫れています。
この時、病院にあるドッグランで数分過ごしました。
ほんの数分でしたが、一緒に歩けたのはすごくうれしかったですし、
普段はあまり甘えてくることのないもみが、一生懸命ついてきてくれるのが、不安にさせてしまっているんだなと実感しました。
その後、外は暑すぎたので待合室で過ごさせてもらいました。
少し歩いただけで疲れたようで、もみはずっと寝転んでいました。
たれ目や顔つきは少しマシになっていたように思います。
動物病院に面会時間が指定されているのですが、一般の診療の方が少ない時間に指定されているのはありがたいなと思いました。
予定では手術の日から1週間で退院する予定でしたが、経過が良くなかったため2週間ほど入院しました。
その後は2日~3日おきに通院することになります。
次回、退院日から初回通院。傷口開いた話。
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むぎゆき日記:老犬の体調不良:番外編 クラウドファンディングのご支援のお願い(傷口写真あり)
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